子供に「あれをやってはいけない、これをやってはいけない」と禁止ばかりしていませんか?

禁じられたおもちゃでの遊びは余計に興味を持ってしまう?
こんな実験がありました。
母親がまず五種類のオモチャで子供(3~5才)を自由に遊ばせて、その後好きな順位をつけさせます。
次に母親は子供が二番目にあげたオモチャで遊ぶことを強く禁じて、触らないようにといいついてけおきます
こうしておいて、母親は子供を残して10分間部屋を出ます。

10分後、部屋に戻った母親は禁止の命令を解除して、しばらく自由に遊ばせます。
その後、もう一度子供に好きな順に順位をつけさせると、

同じ実験を別の10名の子供に行っても結果は同じでした。
禁止されていることは「もしかしたら大事なことかもしれない」と思ってしまう
この実験では母親が禁止したことが、
順位付けに明らかに影響を与えたことがわかります。

禁止される前にはさほど気に止めていなかったことが、
禁止されたことで好奇心がかきたてられ、存在感が強くなったのかもしれません。
子どもに対して禁止が多すぎると反動が大変なことになってしまう?
親が

が多すぎたら、
そのことが心の中に留まって、やがて反動が起きやすいのです。
応用してみると、「いい子でいなきゃいけない」と思っていた子どもはより一層反発する可能性があります。
私も幼少期に、母が経営する書道教室、絵画教室、総合塾、英会話の「看板息子」でなくてはいけないと、思っていました。

反発の開始時期は小5くらいだったので、比較的早い方だったと思います。
そして、その反動はかなり深刻なもので、暴言を吐く、家の壁はボコボコ、
- 「めし、まだ?」
- 「小遣いは?」
- 「スパイクが必要だから金くれ」
など、生活に必要最低限の発言しかないので、母とのコミュニケーションほぼ皆無。

揚げ物禁止令を出されていたバレリーナのすごい反動とは?
私の教会にいるある女性は、16歳まで母親に「揚げ物禁止令」を出されていたので、食べたことがありませんでした。
16歳のバレリーナをやめたその日に、ケンタッキーフライドチキンを食べました。

と、バレリーナを辞めたことさえ、良かったと思えたほどだったそうです。
それ以降、唐揚げ大好きです。(笑)
牧師の子どもは、「いい子でいなきゃいけない」と思うことが多く、グレる率も高いと言われています。

子供の普段の禁止事項を思い切って減らそう
本当にやってはいけないことをさせないために、
普段の「禁止事項」を見直して、思い切って減らしてみたら、いかがでしょうか。
例えば、ゲームをする時間をもう少し増やす。宿題をすれば、テレビを見る時間を30分増やすなどなど。

後藤哲哉著『世界に通用する「個性」の育て方』(日本実業出版社より出版)には、色々な具体例を挙げて、さらに詳しく書いています。
興味を持った方はぜひ読んでみてください。
