- どんな時に上司に対して、イラッとしますか?
- どんな時に親に対して、ムカッとしますか?
- どんな時にパートナーに対して、カチンときますか?

おそらく「それやめなさい!」など禁止された時ではないでしょうか?
心理学者バークの調査による人間関係に摩擦が生じる原因とは
アメリカの心理学者ビリンハムは、こう言います。
「恋愛関係でケンカが起こる最大の原因は『禁止の言葉』である。」
実際、禁止されるというのは、非常に居心地が悪いものです。

なるべく抑制されないで暮らしたいと誰もが思います。
子どもですら、「◯◯しちゃダメ!と言われたら、「なんで僕だけ?」「〇〇ちゃんは、いいって言われてるよ」と反発します。
なんで関くんちはジュースあるのに、うちは麦茶だけなの?
私が子どもの頃に、
「なんでうちは麦茶だけなの?関くんちは、毎日ジュース飲んでるよ?」
と母親に訴えたことがあります。
母「だったら、関くんちの子になりなさい」
私「・・・」

子どものために必要な禁止は、もちろんあります。
- 夕ご飯前に、ジュースを飲み過ぎてはいけません
- 次の日学校があるのに、テレビやゲームを遅くまでやってはいけません
などなど。
ただし、禁止の言葉が多すぎると、恋愛関係にヒビが入るように、親子関係においても、窮屈さを感じてしまい、子どもはうんざりしてしまいます。
禁止令をたくさん受けた子どもは「一人暮らし」をしたいと言い出す
人間は、誰にも抑制されずに自由に生きたい生き物だと言いました。
あまりに幼少期や思春期に親からの禁止令が多すぎである場合、一つの共通した願望をそこで育った子どもは抱きます。
それは、「一人暮らしをしたい」です。

(時間を上手に使えなければ、結局自由ではなくなりますが)
逆に、親がそこまでうるさくなく、衣食住がある程度、思い通りになった子どもは一人暮らししたいと絶対に思いません。(笑)
むしろ、「実家に帰りたいなあ〜」と思うでしょう。
充電できる安全地帯としての「ホーム」として、子どもの心に深くインプットされるためには、やはり普段からの禁止令をゆるめにするべきです。
育った頃のルール VS 私が設定したルール
私の幼少期は、母からの禁止令が数多くありました。
- 夜の8時にはテレビを消して寝なさい
- (学校の)上履きは土曜のうちに洗って干しなさい
- テレビゲームはうちは買いません
- 日曜日はテレビを見てはいけません
これはほんの一部です。(笑)

大学は全寮制のところへ行きました。
そういった背景に育った私は、ゆるめにルールを設定しようと思いました。
例えば、
- インターネットは12時までね(高校時代)
- リビングルームには自分の持ち物を置いておかない
あとは何かあったかもしれませんが、思い出せません。(笑)
「テレビやインターネットは宿題が終わってから」とか「期末試験中は○○禁止」など言ったことがありません。

ルールは作りつつ、ゆるめに設定したほうが、コミュニケーション豊かな家族になりますよ。
後藤哲哉著『世界に通用する「個性」の育て方』(日本実業出版社より出版)には、色々な具体例を挙げて、さらに詳しく書いています。
興味を持った方はぜひ読んでみてください。
